ランチア イプシロン
LANCIA YPSILON をご存知の方はどれほど居られるだろう。
恥ずかしながら、私も知らなかった車の1台です。
私にとって ランチア と言えば ラリーシーンでの
インテグラーレ や ストラトス そして デルタ だったのです。
当店に初めて入庫した ランチア イプシロン です。

納車1年後、走行距離も少なく、保管状態も良いとなれば
作業する私にとっては、腕を試されているような・・・
状態の悪化した塗装を蘇らせることは用意です。
明らかに変化があるから。
コンディションの良い車であればあるほど
私のセンスが問われる事となる。
お預かりして気になったのは
前回、このイプシロンに磨きをかけた みがき屋さんの後始末の在り方。

部分的にコンパウンドが残ったままとなっていた。
100%このようなコンパウンド跡を消すべきではある。
この作業では、チョイト目立ちすぎる。
このクルマのオーナーさんのご予算の組み方からすれば
明らかに作業者のエラー箇所だろうと想像できる。
私自身の作業でも、費用と時間の問題で
理想だけを追求できない場合があります。
また、私自身が見つけられなかったエラーも経験しています。
水洗い後、コンパウンド跡が見えない場合もあり
光の加減と塗装色の加減で見えないことも
これは私にとっても大きな課題です。

磨き始めると、イタリア車独特の色合い
ドイツ車や国産車は異なる微妙な深みを感じる事が出来る。


シンプルでありながらモダンなキャビン
このコンパクトカークラスとしては
材質の使い方は最高に贅沢!!
(このクルマの場合はバックスキン)

大きく開くドアは、乗り降りの際に便利である事は間違いない。

トランスミッションは5速MTと2ペダルMTで
D.F.N.(Dolce Far Niente:ドルチェ ファール ニエンテ = 何もしなくても良い甘美さ)と呼ばれるATの設定があるが
このクルマはD.F.Nである。
D.F.Nはオートマティックモードの自動変速と手動で変速するマニュアルモードを選択できるそうで
昔の いすゞ アスカ の ナビファイブ を思い出した。(古すぎるか。。。。)

Multijet これは、1.3L 16Vのコモンレール式ターボディーゼルを意味している。

コモンレール式ディーゼルエンジンの入庫も始めてであったが
これまでのディーゼルとは、一線を画していることを
実際のエンジンで始めて体感させていただいた。
エンジンノイズも振動も
そして、排気臭も
ガソリンエンジンを上回る出来である。
ただし、ミッションのD.F.Nとの相性は。。。

内外装の選択肢も数多くあり
自分なりのオリジナリティーを求める方
ありきたりのクルマでは満たされない方
オススメの1台かも

クルマの楽しみ方
改めて教わった1台です。




本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

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