丁寧に作業が出来れば・・・ 元に戻せる。
5万Kmの走行で付いた汚れです。
ベージュ系の内装色は汚れが目立ちます。

乱暴に扱われているクルマではないのですが
黒と違って、どうしても汚れが目立つ!

このブログで何度も申し上げていますが
汚れを落とすだけならばどんな業者にでも出来ること。
如何にして本来の風合いを保つか・・・

どこまで新車時の状態に 「戻せるのか?」 がカーディテイリング屋の腕の見せ所です。

フロアマットを洗う。
言葉にしてみれば簡単ですが
汚れを落とした上で、シミを作らず
柔らかさを保つ必要があります。

毛の間に入り込んだ細かい砂は
ブラッシングでは取れない!
大きな水槽に・・・
店では水槽を置けないので洗濯槽 旧式の2槽式が役に立つ (^^)
たっぷりと水を張り
そこで何度も揺する。
水が汚れたら交換。
ブラッシングをしたり、揺すったりを繰り返す。
何度も繰り返す。
時間は掛かるが、仕上がった時に
手触りが違う。
仕上げは柔軟剤を使って・・・

ラゲッジルーム
普段クルマを使って物を乗せるスペース。
だから、意外にシミや汚れが付いています。

リンサーを使って洗浄すれば汚れは落とせる。

こんなところも気になる所です。

ドアの内張りの汚れは
アルカリ系の強い洗剤はご法度です!!
プラスティックが白ボケますよ!
丁寧なブラッシングと素材に合わせた洗剤を使えば・・・

キズは落とせないが
汚れは落とせる。

その上に細かな作業を積み重ね

仕上がりはこの様に

外装は程度の良い BMW X5 4.4i
内装の汚れを落としバランスが取れました。

今回 このX5で高速道路を走る機会を頂き
走ってみると・・・
いいんです!!
私、タッパ(背)の高いクルマは苦手でしたが
これならば苦にならない (失礼・・・
挙動の安定しないクルマやロールの大きすぎる車では
高速道路を走るのは怖いですが
X5 良いじゃん!! とはじめて感じた私 (遅すぎるか!?

本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

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E36 328i Cabriolet
ブレていて見難いですがカブリオレのソフトップが
猫の毛だらけに。。。

ボンネットも爪キズだらけ&本来の艶は何処へやら・・・

トランクパネルも・・・

右半分だけ研いた状態。

1行程目の研きが終了した状態。

バンパーのモールも白ぼけてしまっているので

てからない様に
しかし、黒くなるなる様に

雨に晒されたままのソフトトップ。
このままでは あまりにも可哀想です。

キレイに洗ってみると
アッ!!
猫が爪を掛けたようで表面が~~~
私 動物嫌いではありませんが
タイヤにおしっこを掛ける犬と
クルマに乗っかる猫
ダイ 大 大嫌い!!!

ソフトップは何年も空けたことが無いようで
動きがシブイ、、、 (冷や汗モノです。)
何とか開いたと思ったら
想像していた通り
砂だらけ!

キチンと手を掛けて磨き上げたBMW328i カブリオレ
本来の姿に戻りましたでしょ~ (^^

しまった~~~!!
オープン状態での写真 撮り忘れた (泣

車内は、クイッククリーニングで

整備さえ怠らなければ
まだまだ乗り続けられるのがこの年代のクルマ。
是非大切にしていただきたい1台です。

本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

淡色系の内装は
夏場は5時に目を覚まし、ブログを起こすことが習慣となっていたのですが
このところと寒さが身に凍みるようになり
早起きが出来なくなっている私。。。 あぁ 意気地なし!
本日は頑張って早起きして (^^/
最近は黒もしくはベージュ系の内装色が多くなってきていますが
黒は汚れが目立ちませんが (実際は凄く汚れている!!)
ベージュ系の内装の汚れは目立ちます。

簡単にこの汚れを落とすならばアルカリ性の洗剤を使えばよいのですが
手抜き? 安易? な方法で汚れを落とすと
本革仕様の場合、革はゴワゴワの硬い表皮となってしまいます。
※中古車を選ぶ場合、リアシートの汚れていなさそうな所と触り比べてみると・・・

内装をクリーニングする際は
汚れ落ちだけではなく、風合いを変化させないようにする注意が必要。
そして、1点1点のパーツをみがいてゆく時間が必要。

そんな作業中に
「誰がワイングラスを車内に持ち込むねん!!」
と誰もいないピットで一人突っ込み・・・・・

このE60(530i) 乗ってみると何の違和感も無い走り
最近のATは、古い私のような人間にはどうにも違和感を覚えるものが多いのですが
スムース。

MBWとアウディは、このアンバーのバックライトが良く似合う。

かつての純正ナビは、使い勝手や見易さの点からすれば
後付けタイプの物に敵わなかったけれど
最近の純正ナビは、イイです。

でもジョグダイヤルは苦手。。。
オヤジになった証拠でしょうか?
ぼちぼち 雨上がりの澄んだ空気の中
夜中のドライブが楽しめる季節です。

本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

みがき屋に出来ないこと。
荒れた塗装の表面を研く事は出来ます。

深い傷やチッピング跡は残りますが
研きで激変します。

この様に写り込みの悪い状態でも

適切に研けば・・・

しかし、
みがき屋が行える作業は
全て表面のコントロールです。
塗装の内部から生じる錆
そして、クラックには残念ながら全く持って無力です。

クリア層がひび割れている場合
その深さは、クリア層の底辺まで言っている場合が殆どです。
この様なクラックが何故起きるのか?
重ね塗られた塗装の伸び(熱膨張率の違い)の違いなのか?
それとも、塗装そのものの劣化なのか?
この辺りの正確な答えをご存知の方はお教え頂ければありがたい。

ただし、その答えを頂いたとしても
みがき屋の修復出来得る範疇を超えていることは明確です。
修復するならば、
クラックが生じている層まで完全に剥離して
再塗装するしかない。
オリジナルの塗装だから起きる現象だけに
非常に勿体無いことです。

内装もエンジンルームも最高のコンディション

クラックも味だと割り切れれば・・・


本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

ご連絡先の変更のお願い。

これまでお問合せ先電話番号 03-5243-0377 をお使いいただいておりましたが
最近頓に営業および勧誘電話も多くなり
そこに加えて、年配 しかも かなりの年配の方からの間違い電話が多数入るようになりましたので
(どうやら、間違った番号として当店の番号をお伝えされたようで。。。)
作業効率と集中力の低下を防ぐため上記番号は応答専用電話とさせていただきます。
お手数とご不便をお掛け致しますが
今後は下記番号への発信をお願いいたします。
090-2621-0377
尚、作業中は着信音・バイブレーターに気付かない事も在ります。
また、移動中はマナーモードとなりますが
その際は、伝言を残していただければ折り返しのご連絡を差し上げますので
宜しくお願いいたします。


本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

大切な財産のひとつだから
前頁では黒革のため汚れがあまり目立たない例でしたが
こちらはベージュ内装。
見るからに汚れている。

ブラッシングをすると
この様に汚れが浮いてくる。

タオルに転写。

酷いものです。
よくもまあここまで汚いままの車に乗っていられたものだと・・・
白いワイシャツ 汚れませんでしたか? と聞きたくなる。
何度かブラッシングを行えば汚れは取れる。

これが本来の姿。

ドアの肘掛も・・・

フラッシュ撮影しても汚れが見えないまでに
キレイにブラッシングして汚れを取り去る。

センターの肘掛も・・・

これならばワイシャツの袖口も汚れない (^^

この様な目立たない所もお掃除しないと
シートベルトを引っ張ると・・・

汚れさえ取り除ければ
クルマ本来の姿に戻る。
くどい様だが、艶出しで誤魔化そうとか、クリームを塗ろうとか考える必要は無い。

オドメーターこそ距離を重ねて来ているが
納車された当時の雰囲気を取り戻す為に作業するのが「みがき屋」です。

どんなに美しい外装であっても
内装が汚いクルマは、乗っていて落ち着かない。
場合によっては、疲れる。

乱暴に扱われたクルマのキズは取れませんが
汚れなら落とせます。
モノを大切にする気持ち 大切だと祖母に教えられ育った私。
クルマだって大切な財産のひとつだと考えています。

コーティング屋ではなく
カーディテイラーの本質は、工場からロールアウトした時点の姿に近づけること
そのように考えています。
手抜きをせず、無茶な洗剤を使わず、手間暇掛ければクルマはキレイになってくれます。

本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

E55 本来の姿にリセット!! 内装編
W210 E55の車内です。
中古車販売店がかなり丁寧に掃除を行ったようですが
その作業で満たされるオーナー様も居れば
そうでない方も居られます。
どれほどモノを看る目が在るか・・・・・
特に黒色の内装の場合は
汚れが目だ立たないので
本来のマッドな艶の出かたを認識できていなければ
誤魔化されることになりかねない。

エアコンのルーバーや
ウィンカーレバーにホコリ。

シートの縫い目を見ても
極僅かにホコリや砂が存在するだけです。

ブラッシング → バキューム
ブロア → バキューム
を繰り返し車内のホコリが舞い上がらないレベルまで掃除機がけを行う。

ボルト固定されていないリアシートは簡単に取り外せるので
背もたれと座面の間から落ちたゴミも取り除いて

フロアマットは、洗剤を使いブラッシング
流水で汚れを流しだす。

今回は、更にマットの繊維の間に入り込んだ細かい砂まで取り除くために
洗濯槽に水を張り
マットを入れて、ブラッシングし揺ると・・・
ブラッシングだけでは落としきれない汚れが出てくる。
※この程度の汚れならばかなり程度の良い、過去の扱いの良い車です。

2回目

3回目

4回目

全てのマットに同じ作業を行う。
水を張って、ブラッシングして、排水をして
この単純な作業の繰り返し
本格的に掃除を行うと時間が過ぎるのは早い。
リンサーの清水に柔軟剤を適量入れて
やわらかい仕上げに (^^

あれほどまでに洗濯槽で汚れを落としていても
柔軟を吸い取った汚水には多少の濁りは生じる。

洗ったマットは乾燥。

フロアカーペットもブラッシングして

リンサーで洗剤成分と汚れを洗い流す。(現実は吸い取る)

写真ではキレイそうに見える天井。

薄めた洗剤をスプレーしたタオルで拭くと
けっこう汚れています。

エアコンのルーバーも

汚れている。。。

本革シートのお掃除方法を
運転席背もたれでご紹介します。

薄めた中性洗剤でブラッシング

汚れをタオルに転写させる (難しい表現に聞こえるかもしれないが、拭き取れば良いだけ!)

汚れが転写されないまで
同じ作業を繰り返す。
2回目

3回目

4回目

4回の作業を終えても汚れはまだまだ出てくる。

5回目

6回目

何回同じ作業を繰り返したか?
数えるのも、写真を撮るのも忘れてしまい・・・
この様に殆ど汚れが転写されなくなったらOKです。
運転席の背もたれでこれですので
座面は更に汚れていたことは当然です。

仕上げは細かい部分の汚れ落とし。
スイッチのこんな所 気になってしまうのです。
操作したときにだけ見える場所?
いいえ 隙間の汚れは意外と目に留まるのです。

ドアノブの付け根も。

窓を拭いたときのタオルの毛羽が気になる。

インナーのウェザーストリップも気になる。

こうでなくちゃ!!

しっとりと落ち着いたシートの風合いに戻る。
ここで安易に艶出し剤や保護クリームと称するものを塗らない事が大切。
そのような行為は、蛇足となることが殆どです。

誤魔化さないクリーニング
実に時間を要してしまう作業ですが
その仕上がりは、艶出し剤でベタベタ・ギトギトのものとは確実に異なる。

求めるべきは
新車時の姿に近づけること。
ご理解いただけない方には、とても高額で納得のゆかない工賃でしょうが
本物を求める方にはご理解いただけるはずだと考えています。

本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

E55 本来の姿にリセット!! 外装編
W210のモールです。
この状態ではあまりにも可哀想。
W210と言えば1995年から始まり、2002年間で生産された車だが
初期型で14年、最終型ならば7年でこの様に劣化してしまう。

「みがけ」 ば戻ります。

クルマに乗る度、アウターハンドルを握ろうとすると目に付く場所だけに
このままでは納得できないオーナー様の心理 良く判ります。

時間と手間が掛かる (ハッキリ言うと、費用が掛かる) が
アルミモールのくすみも本来の姿に戻せます。

ガラスの汚れ方を見てください。
隅には、うろこ上の汚れが・・・
これはカルシウムスケール。
水分に溶け込んだカルシウムが結晶化したもの。
通常の潜在では落とせない。

フロントガラスの周囲にもこびり付いています。
このままでは、本来のラインが滲んでボケてしまう。
美観を損ねる。

キチンとみがけば・・・
本来の姿に近づいてくれる。
※モザイク部分は、盗難防止用のフレームナンバーの刻印のため消し込んでいます。

普通の方なら十分にご満足できるレベルの塗装の状態。

求められるレベルが高ければ
当然、オーナー様の求める姿に出来る限り近づける。
それは、ヨレヨレのスーツでは大切な顧客の信頼を失うことと同じ。
見られている自分を認識され
道具に対する愛着の現われではないかと・・・
走れば良いだけの車
それでは満たされないオーナー様の満足を満たすのが「みがき屋」です。

ルーフの周囲にも水垢が

この様な場所は手作業でコツコツと・・・
じれったいですが、この作業こそが本来のラインを生み出してくれる。

ドアミラーの付け根部分

ココも大切。

バンパーの凹凸は、その強度確保とスタイルを作り上げる上で重要ですが
みがき屋にとっては、、、

これでスッキリ!!

テールの美しさを醸し出すポイントとして
マフラーのテールパイプ重要です。

汚れても当然ですが
そこをヒトみがきするだけで (^^

ブリリアントシルバーらしい艶と光沢
そして、滲みの無い本来のラインを取り戻したE55です。

これはサテライトバフ。
ウールバフの一種で、深い研き傷を付けずに荒めのコンパウンドの特性を引き出せるバフです。
今回は、1工程目に使用。
1枚では過去のコーティングの材質のため
バフの目に媚つきが生じたので2枚使用。

2工程目は、スポンジバフで光沢を引き上げてゆく。
艶の出方はファーストカット時に決まるので
求める光沢が出るまで
じっくりと磨き込む。

ギアアクションポリッシャーと超微粒子ウレタンバフ。
バフ目(オーロラ)が生じないよう磨くのだが
作業時に見える変化は極僅かなものです。
濃色系は必須工程ですが
シルバー系でも、必要な作業なのです。
塗装面がどれだけ平らになるか
触れた際に、その違いが判る。

このボッシュのポリッシャーは優れもので
ギアアクションとダブルアクションが切り替えられ便利 (^^
仕上げの4工程目は
ダブルアクションで最終的な光沢を引き上げる作業です。

これはミニポリッシャー。
狭い場所や縁の身がkには有効な武器? です。

通常のバフと見比べていただければ、その大きさが判るかと・・・
回転するバフの径の違いが大切なのです。

次回は、W210 E55の内装のみがき

本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃

これからが楽しみ!!
このルーフ かなりダメージを受けている。
写真でもクスミ具合がハッキリと判りますでしょ~

ガツンと切り込んで(研いて)艶を取り戻させる。

荒めのコンパウンドを使用した際には
端っこは研けないので
ミニポリッシャーの出番です。

徐々にコンパウンドの目を細かいものに上げて行き
バフもや柔らかいものに
一期に仕上げられる方法など無い。
在りそうだが無い。
手間と暇を掛けなければならない作業です。

そして得られる 艶と光沢 そして 写り込み。

ボンネットのパネルと エアーインテーク側の材質が違うため
一度に研けない。

マスキングを追加して

研きの作業を中断した際は
研き加減には注意が必要となります。
異なる作業を行ったために、見え方が異なることがあるためです。
前に研いたところと よ~く見比べながら・・・

出来る限り均一に
それが出来ないときには、パネルに連続性があるように・・・

ココまでご覧頂いてこのクルマ 何だか判りましたか (^^

最近はめったに見ることの出来ないBMW 850i です!

内装の程度は抜群の1台です。
それもその筈 走行2万Km弱!!!!!
奇跡のような1台。

パーツ交換を必要とする部分はありますが
これからじっくりと手を掛ければオーナーさんの大切な宝物となるはずの車でした。
本当は磨き上げた状態の850の姿をお見せしたいところですが
私 撮り忘れた。。。
駄目ですね~
自己嫌悪です。

本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃
