始まりは 打ち合わせから
1台のお車を預かりする際に必ず行うことは
オーナー様との作業の打ち合わせです。
何が原因して現在のコンディションになっているのかを見て回ります。
雑談を交えながら、その話の中で
保管状態と使用環境をお聞かせいただくことで
どこまでの作業を行うことがそのクルマにとってメリットがあるのか・・・
※実用車とコレクタカーを所有するオーナー様も居られますので、あえて「そのクルマ」と書かせていただきます。
当店にご入庫いただいた1台を例にお話をすすめさせていただきますと
W126 560SEL スモークシルバーのセダン
珍しい色だけにオーナー様も手に入れたばかりのクルマのコンディションを何とか引き上げたいとのことです。

ヘッドライトワイパーを起こすと
しっかりと汚れが・・・
明らかに放置状態でよね~

アルミモールの腐食状態からして
前のオーナー様の保管状態は外置きでは?
このモールの曇りが元に戻ればスモークシルバーの色と相まって
引き締まりが出るはずです。

???
ナンデ???
えらく下にエンブレムが付けられている?
これ、元の位置に戻していいでしょうか?

細かいところまでチェックする。
重箱の隅をつつく 厭らしい性格だなんて言わないで下さいネ!! (^^

モールが光沢を取り戻し始めると
やっぱりこうでなくちゃ~ と思う。

ドアのサァシュ(窓枠)部分のくすみ方が・・・

この細い部分が光沢を持つのと 持たないのでは
後々えらい差になります。

デポジットにより塗装はくすんでいます。

ちょいと深めの切込みが必要ですが
きちんと研けば元に戻ります。
※塗装の厚みに余裕があれば難しい作業ではありません。

あまりにも深くまで進行したデポジットは残します。
それは今後時間経過とともにみがきが必要となるであろうから。

いかがでしょうか?
スモークシルバーらしい色
光沢と写り込み。

今回お預かりさせていただいた560SELは
かなりのお金が掛けられた内装!!
外装と比べてみるとそのコンディションは天地の差です。
私の出番はありません (^^

1度の入庫で全ての作業を完了させることも可能ですが
ご予算に合わせて計画立てステップアップしてゆくことも
オーナーとしての楽しみではないでしょうか?
私が所有するクルマも整備に関しては
徐々に良くなる方向に手を入れていますが
こちらが良くなれば、あちらに不具合が (故障とは、あえて言いません!!)
もぐら叩き状態ですが
気に入った1台と巡り会い
愛着を持ちながら
長い付き合いを楽しむ事ができれば・・・ (^^

グレードアップのホームページ

スポンサーサイト