W123 230 No,2
下見の翌週 朝も早くから新幹線です (^^)

名古屋駅でオーナー様と待ち合わせ
ここからは在来線に乗り クルマの引き取りに

販売店の近くにあるタイヤショップのリフトをお借りして
下回りのチェック。
W123は私の乗るW126とほぼ同じ造りの足回りだけに
見るべきところは判りますので (^^)
ステアリングリンケージは全滅!!
ショックアブソーバーは オイル滲み!
その他のブッシュ類も出来るだけ早く交換したいところでした。

1977年式のステアリングギアボックスからはオイルの滲みも見られなかったのは驚き!!
フリュードとフィルターの交換は必要でしょうが (^^)

リアは スタビライザーブッシュ駄目です。
ロアアームブッシュも交換したい。
アブソーバーも駄目。

ドライブシャフトは、コンパニオンプレート、ベローズベアリングなど早期に交換したいところです。

ブレーキは全てオーバーホールが必要。
こんな風に書くと足回りの全てを交換すべきかと思われる方が居ると思うのですが
実は、本来の乗り味を取り戻す為にはそうしなくてはならない。
車検合格のレベルと
本来の乗り味のレベルには 雲泥の差があるのです。
これから古いクルマ(90年以前)に乗ろうとされている方
現在既に古いクルマにお乗りの方
「この年式だから こんなもんです」
この言葉には騙されないように!!
そんな言葉が出てくるお店 信用なりません 絶対に きっと たぶんですが・・・ (^^)
私が断言できることは
友人が所有する縦目のベンツ W108(1968年式)は
現行車両と比較しても
ほとんど引けを取らない走りをします!!
そして、振動も無く、冷房もバッチリ!!
キチンと手を掛けるとこの年代のベンツならば
現代に十分に通用します。
どのクルマもそうでしょうが
メーカーから部品供給が終わるのは
内装、外装、足廻り・機関の順です。
そう!!
内装がOKならば
外装をチェックしてサビが浮いてなければ
何とでもなると言うことです。
機関や足回りに掛かる費用の上限はある程度見えてきますが
錆びてしまったボディーを補修するとなると・・・
そこには泥沼の様な世界が待っているかも (^^)
※国産の旧車乗りの方をご苦労からするとベンツは如何に楽か・・・
オーナー様とご一緒に岐阜から静岡へとドライブ
エンジンが十分に温まると
信号待ちのアイドリングが不安定になり
いつエンジンがストールするかも知れない回転に (^^)
でも、現在50歳位から上の方ならば
そんな経験は若い頃にした事!!
オーナー様と笑いながらのドライブです。
エンジンが低速域で不安定なだけで
中速、高速域では、何の不満も無い滑らかな回転。
高速に乗り込み
いざ静岡へ!!
のんびり気分のドライブを楽しみ
オーナー様にこのW123 230の現在の不出来さを覚えて頂き
今後の改良やクリーニングの話をしていると
あっという間に静岡へ到着です。
少し遅めとなったがお昼をご馳走になり
オーナー様のご友人も交えて クルマ談義!!
辞去して
再び東名高速に乗ったのはこんな時間です (^^)

本当はもう少し踏み込みたいが
如何せんタイヤがこの状態ですから。。。

PAで少し休憩して
遠巻きにこのW123を眺めている人も多い。
鬼ヘッドのミモザイエロー 探しても見つかるモノではないですからね!!

途中 雨が・・・

ワイパーを動かすと 更に視界が悪化する。。。

一部区間で雨に降られたが
それ以外の道では
非力なM115エンジンを少しなだめ
時にムチを入れたりしながらのドライブ 想像以上に楽しい!!
東名から首都高を一気に抜けて
店に無事辿り着きました!!

このピットで36年間の垢を落とし
どこまで本来の姿へと戻せるか (^^)

クルマ全体を見渡して
何処に どれ位の予算を費やし
クルマ全体のバランスを見ながら仕上げてゆく事になります。
今回は整備・調整までも含んだコーディネーター役です (^^)
本来ならば、この仕事は中古車販売店が行う仕事ですが
現在 多くの中古車店ではそれが出来ていない。
車検に合格し
そこそこ走り
そこそこ快適であれば
それで良しとする。
キチンと本来の姿に戻す為には
それなりの金額を必要とすることを説明するとも無く
納車されているクルマが非常に多い。
古めの車を扱う中古車店では
オーナーさんとのつながりを断ち切ってでも
会社の利益追求を最優先している
私にはそうとしか見えない。
今回、この230を仕上げてゆくにおいて
私を縛るのは オーナー様の許す予算だけです。
リセット作業の開始です (^^//
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