MB 300TE (W123) No,7
これまで綴って来ました300TE(W123)ですが
ここからは作業ではなく
M103を搭載したW123のインプレッションとなります。
私は、プロの自動車評論家ではないので
全て 思いつくまま素直に書けます。
プロの評論家は、素直に書くと2度と新車に載せてもらうことも出来なくなりますが
私はそんな立場には無いし(収入面)
このM103を積んだ整備屋さんから金を貰っているわけではないので
遠慮と言うものが必要ない (^^)
エンジンの積み替えに関しては
外道だと異論を唱える方も居られることも承知ですが
まず心を真っ白にして
メルセデスという自動車メーカーを見直すと
ボディーに対し
幾つものエンジンが選択できたクルマです。

例えば
W126 標準ボディーのSEでは
直6では 2.6ℓ 2.8ℓ
Ⅴ8では 3.0ℓ 3.8ℓ 4.2ℓ 5.0ℓ 5.6ℓ
ディーゼルでは 3.0ℓ 3.5ℓ
これほど多くの排気量のエンジンがラインナップされたクルマです。
一つのボディーに これほど多くのエンジンが搭載されるクルマは
世界中にある色んなメーカーでも
メルセデスの特異性を示す部分だと考えます。
※参考までに、リアのデファレンシャルギアも多くのレシオが用意された。
コレは小排気量でもモタ付くことない発進&加速を得る為でしょうね!
W126の2.8ℓは
W123の280シリーズに搭載されているM110エンジンです。
想像力豊かなクルマ好きの変態さんならば
その想像のとおり 積み替え可能ではと考えるのが自然の成り行きではないでしょうか (^^)
もしも
W201の開発に遅れが生じ
W124の登場が遅れれば
W123にもM103が積まれる可能性があったのではと・・・
あわせて、
メルセデスは 何故W123にM103を積まなかったのか?
その疑問も同時に沸いて来る私です。
カタログデーター上では
M110とM103は ほぼ互角の性能だから???
しかし、そのスムーズさと信頼性は比較にならない事を認めたくなかったかのか???

今回 東京→浜松間を運転する機会をオーナー様から頂き
渋滞した首都高でも
発進時にもたつく事も無く
新東名でアクセルを少し踏み込むとスルスルとクルマが前に出る。
そして、思い切ってアクセルを踏むと
その踏み込み量に合わせて
このワゴンが楽々と走る。
メーターは3時を過ぎるところまで楽に加速してゆくのです。
そして、エンジンが静かだから
W123の快適さは 各段にアップする。
常にガシャガシャと音を立てるM110とは比べ物にならない
快適なクルマとなっていた。
※M110でこの様な無駄音を立てないクルマは 極僅かしかない。
100台以上のM110を積んだ車に乗らせて頂いたと思いますが
その中でも2台だけ全く異次元のエンジンコンディションのM110も経験させていただいた。
M110 バランスを崩したDOHCがどれほど多いか・・・
繊細で神経質なエンジンですが、本当のM110は素晴らしいことも知っています。
現在私の知る限り多くのM110はバランスを崩していると思います。
中古車屋 そして整備屋までもが 「古いからこんなもんです!」
この言葉に騙されているオーナー様が如何に多いかというのが現実ではないでしょうか?
1GやV8を積んだW123も経験させて頂いたが
これは私にはメルセデスだと思えなかったことも添えておきます。
今回のこの300TEのオーナー様は
過去にW123を2台乗り継ぎ
その経験から、手の掛からないスムーズなエンジンとして
M103を選択されたことは
ごく自然な成り行きと言うべきでしょう。

もしも、W123を選択する中で
M110を本当にオーバーホールする気ならば
※言葉だけのオーバーホールではなく(^^)
その後予算を 積み替えと言う方向で検討されることも
視野に入れて頂きたいと思うほど
その快適性とスムーズさ そして安定性を手に入れることが出来るはずです。
今回の300TEにおいて
惜しいのは
・アクセルリンケージのセッティングの甘さ
・ホイールアライメントの調整
・デファレンシャルギアレシオの再検討
・やや水温が上昇し易い傾向にあるのでラジエーターの再検討
このあたりの課題を完全に克服できれば
スムーズで乗り易い、そして走って楽しいクルマとなることは間違い無しです!!

コメント欄に オーナーの 浜松cho^ さんのお言葉がありますので
是非ご覧下さいね!!
そして最後に
このM103を積んだ整備屋さんをご紹介しておきます。
オートフォーワン
オーナー様 今回は本当に有難い経験をさせていただき感謝です!!
また遊びに行きますので (^^//
参考: 行って来ました~~~!!


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