アルミモールの光沢復元 【R107】
昨日 W220のアルミモールの光沢復元のお話を書いたので
本日は関連した話題で
古いメルセデスベンツに使われているシルバーのタイプの光沢復原作業の話題を (^^)
曇りが軽度ならば、今回の手法とは別の手法も使えることを断わっておいて
重症の場合は、クリア層の完全剥離の必要があります。
今回は、クリア層の完全剥離作業の全容をご紹介です。
まずは下準備。
ドアの窓下のモールは取り外す必要性がありますので
ドアミラーから取り外します。
このクルマも過去に再塗装されているので
たぶんミラーの内側のカバーのツメが折れているのでは?
やはり折れていました。
新品を手配できた時代もあったのに・・・
現在 時既に遅し。。。
欠品&生産予定なし。

運手席側は、2箇所も折っていた。
これが車業界 私が好きになれない業界です。

ドアミラー下は、洗車後いつまでも水が切れない部分なので
コテコテ。

おっ!! クリップが錆びていない!!!
しかし、この構造のために砂やホコリが溜まるので
モールを取り外す理由がお判りいただけるかと (^^)

過去にみがき&コーティングをされたステッカーが貼られているが
平面だけをチョイト撫でた程度です。
肝心な部分は・・・
当店の光沢仕上げ程度、このクルマの求めている程度には及ばないように見受けられる。
この部分、費用もあるのでは余り突っ込まないようにします (^^//

リアウィンドもモール 結構くすんでますでしょ~
しっかりと養生(マスキング)して

こんな傷も付いているので 出来るだけ写真で撮っておいて
※更に酷い曇りでは、下地のアルミのキズが見えない事もあります。

この当たりのモールは 割合キレイなんですがね~

凄いラッピング状態でしょ~ (^^)
赤いリボンでも付けちゃいますか?

凄いマスキングの時間を掛けて
いざ!!
モールだけに 剥離剤を載せます。

縦と左側のモールは順調にケミカル(剥離剤)と反応していますが
右側はクリア層が固いのか それとも 厚いのか? 反応が遅れています。
工業製品でも 均一な製品と言うのは難しいのでしょうね~

反応状態を見極めながら
何度か剥離剤を塗りなおして
最終段階へと
アルミモールと剥離剤が反応すると
下の写真の様にクリーミーな泡が立ち始めます。

反応が遅れていた部分もようやく (^^)

剥離剤の反応を止めるには
大量の水で希釈&洗浄します。
夏場 給水制限を受けている時は、絶対に引き受けられない作業です。

剥離剤の影響を受け
鈍い輝きのアルミです。

金属研磨剤を取り出して

通常ならば磨けないはずですが・・・

黒く反応し
アルミが光沢を取り戻します!
ココから先は、磨き加減を調整しながら (^^)

チョイト小細工も入れながら磨いて行きます (^^)

そして仕上がりはこんな感じです。

これが作業前
黒くなっていた部分も

仕上がりはコチラ

この作業は他店では絶対に真似の出来ない作業だと自負するところです。
普通では手に入らない剥離剤だから・・・
ハッキリ言えば市販品ではないからです。
もしも、メッキのモールならばご相談下さい。
時間と費用を更に必要としますが、取り外して再メッキを掛けます。(外注となります)
※解る方だけに判り 解らない方には判らない表現となりますがご容赦下さい。
もしも、あなたがメルセデスオーナーで
窓枠のアルミモールが曇ってお困りの際は
お気軽に下記のメールフォームからお問い合わせ下さい。
今回のシルバータイプでも前頁のW220の様な濃い琥珀色でも対応させていただきます。
参考: ベンツのメッキ再生(W220)
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