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W123 230 No,42 番外編(整備)

 



中古車 特に少し古めの中古車を手に入れたら

どうしてもチェックすべき事があります。





それは、私の専門外のお話ですが (だから番外編)

W126に乗る私 ほぼ同じ構造のW123ならばアドバイスは出来ます。





タイヤ交換時に見つけたブレーキキャリパーの不具合です。

ローターが均等に削れていない。

これじゃ~まともな制動力は得られない。




当然キャリパーのオーバーホールとブレーキホースは要交換です。




P1230353-1204.jpg



乗っていて 弾みすぎるクルマ

このショックアブソーバーがヘタっている。


DSC06427-1204.jpg



今回チョイスしたのがKYBのショックアブソーバー

カーブでの安定と段差を乗り越えた時の乗り心地は多いに改善された。


DSC06426-1204.jpg



エンジンマウント コレも見る事無く部品手配は行っていた。

まずこの辺りのパーツは信用がならない。

交換歴を信ずるほど私は可愛い人ではない (^^)



社外パーツで劣悪で安価なモノもあり

高さは確保されていても、ゴムが硬化していれば

それは要を為さないから・・・


DSC06474-1204.jpg



補器類のベルトも同様。

交換歴は看て取れていたが

取り付けられていたベルトが気に入らなかったし

その掛け方が気に入らなかった。





そして、この作業を手伝ってくれたS君(整備士ですがアルバイトをしてもらったので名前は伏せます)

彼を悩ませたのが

過去に行われた悪意と憎悪に満ちた作業。

パワステポンプのテンショナーのギアは 歯欠け

オルタネーターのテンショナーボルトの頭は舐めている。



コレならば、同じ構造の車種を知っているアマチュアの方が

よっぽどマシな仕事をする。



最近の車では、ベルトは1本

テンショナーさえ緩めれば交換作業は出来ますが

この手の古いクルマではベルトは4・5本掛かってて当たり前!

そして、補器のボルトを全て緩めていかないと

ベルトのテンションは出来ない。

そんなことさえも知ってか知らずかテンショナーだけを回す事で

ギア欠け、頭ナメが生じる。

このようにしてクルマは壊されてゆく。



整備資格を持った 素人以下の整備士が居ることを改めて知らせました。


DSC06478-1204.jpg




コレは、ステアリングリンケージのセンターロッド

割りピンが入る古い 古~いタイプのもの。



今時こんなものが在ったのかと・・・



ブーツは切れていないが

クリッピングした時には大きな遊びがあった。



これでも車検は通ります。(バラス前の状態ですが・・・)

しかし、本来在ってならない遊び

当然交換部品は手配していたのですが

いざ 車両についているセンターロッドを取り外してみると グリースは固形化しており

S君と顔を見合わせ 「在り得ね~~~!!」

ボロボロと崩れるグリスを見たのは初めてです!!!



DSC06482-1204.jpg



キャリパーのオーバーホール後

装着したのがこのパッド

  DIXCEL

ダストが出にくい割りに

ブレーキ鳴き 制動力の低下も感じないパッドです。



ディクセルのホームページから 車名ダイレクト検索 で

Brake Pad (Premium)のパッドを選べばきっとホールの汚れや

純正・純正同等品の様なゴリゴリ感を感じること無いブレーキのタッチが得られると思いますよ!!

今年中に私のクルマのブレーキ関係の整備を行う際に入れ替え予定です (^^//





今回、キャリパーオーバーホールでパッドと共に社外品を選定したのが

ブレーキフリュードです。

今回使ったのはMGTの高山社長お勧めの

 ENDLESS S-FOUR

ブレーキフリュードの交換で

ペダルを踏んだときのしっかり感が違います。

今までは純正だけに頼ってきたが

良いと思ったものは使わない手は無い (^^//




勿論、ホイールアライメントは高山社長にお任せして (^^)


DSC06570-1204.jpg




クルマが古いからといって あきらめを持つと

そこ先にある 美味しい 本当の乗り味は絶対に得られません。




クルマの本質を引き出してくれる頼もしいメカニックさえ居れば

それは難しいことではない。

費用の問題だけです。




費用が惜しければ、自分でその本質を探せばよい。

海外のサイトではDIYでの作業を大いに公開してくれている。

ご親切に規定の締め付けトルクまで紹介してくれているぺージもあります。




本質は、自分で探せば 意外なほど手元にあるのでしょうね~ (^^)




このW123 230は

足回りのブッシュとプロペラシャフト関連の改善を残していますが

最低限の整備で、その走りの本質には近づいていると思います。



走る・曲がる・止まる

車に求められる基本性能ですが

2300ccのエンジンは、橋氏のキャブ調整により

現代の同等の排気量のクルマと方を並べる走りが出来ます。

S君のお陰で、ブレーキやショックアブソーバーの性能も元通りに

そして、高山社長のアライメント調整で

ハンドルを切る楽しみを与えられています。




話は少し逸れますが

ガソリンエンジンの本質は全く進化なんてしていないと思う。 (私心ですので・・・)

吸気 → 圧縮 → 点火 → 排気

この行程に変化が無いのだから

ツインカムになり高回転型エンジンだったり

圧縮比が上がって高出力になったりしたが

その差は全体を見た時

大きな差では無いと思う。

2300cc エンジンは 2300ccの出せるパワーなのだろうと思う。

キャブがインジェクションとなり

ポイント式点火システムが、フルトランジスターになり

更に、ダイレクトイグニッションになったが

肝心要のエンジンの行程が変わらないのだから

エンジン補器類は変化したが、エンジンは進化などしていないと考えます。



DSC06626-1204.jpg



今回 整備していただいた内容は

金額と言う制約の中で

最低限必要な部分に手を掛けて

このクルマの本質に近い姿を楽しめる様に



そして、本当に愛着が持てるようになるための土台造りです。




更なる整備で、オーナー様が描くこの230への走りへの「期待」を得られる状態までは

計画して、整備して貰いました。




完全に近い完成形のクルマも在りでしょうが

今後 「あ~したい!」「こ~したい!」

そんな理想を描ける愛車の存在

ご理解いただけるかと存じます。





もしも、3ℓの国産新車を買う予算があれば

その後予算で、この先10、20年は楽しめるセミクラシックを選択するのも

一つ楽しみとなるのでは (^^)





現在既に古いクルマにお乗りの方

そして、勇気を出してこの年代のクルマを手にしようとされている方

「この年式だから こんなもんです」

この言葉には騙されないように!!

そんな言葉が出てくるお店 信用なりませんよ!! 


絶対に きっと たぶんですが・・・ (^^) 






今回は、みがき屋の仕事だけではなく

コーディネーター役ですから 整備のお話もアリアリなんです (^^)





アッ!!!!!

コディネート料 完全に忘れていた~~~















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田村 隆司

Author:田村 隆司
東京の江戸川区にある
車みがきのプロショップ 
Grade-UPの店主の
作業とドライブと諸々の
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