Daimler Double Six No,8
1工程目の研きを一旦終わりとして
ヘッドライトのリングを磨き
そして、サイドのモールを磨きます。
まずは研いた塗装を傷つけてしまうことの無いようにマスキング!!

このモールに生じたポツポツと浮いている錆
取れるのか???

結果は殆ど取れなかった。。。
このあたりもう少し勉強しなければならない部分です。
物理的に頭だけを少し飛ばすだけに終わった今回の作業となりました。
気を取り直して
補助灯を使ってチェックしながら3工程目の磨き

2工程目では
油分の多いコンパウンドで均す(ならす)様に
時間を掛けているので
この油分を剥ぎながら
更に細かいコンパウンドで磨きを掛けます。

結構毛だらけ猫灰だらけ
私しゃ コンパウンドで粉まみれ
で御座います。
どれほど細かいコンパウンドの粉か?

サラサラの粉の舞う中での作業です。
翌日の朝 デスクの上はザラザラになります。
一晩かけて降り積もるのです。
さて、少し話は横道にそれますが
みがき屋のピットはご覧いただいた様な環境です。
よって2台入る(保管できる)ピットで同時平行での作業など在り得ない!!
完全に隔離されたピットが二つあれば話は別ですが・・・
磨いている横で
フィルム貼り、ルームクリーニングは出来ないのです。
完全に隔離されたスペースが必要となる。
クルマをお持ちの方ならばクルマを置くと
意外なほど大きなスペースが必要となるのはご存知ですよね~!
そのクルマに磨きを掛ける時
更に最低1m以上の空間が必要となる。
作業状態を確認しようと思うと
本当は3m下がりたい。
クルマが全長5m 全幅2mとすると
理想の磨きの空間は 奥行き11m 間口8mとなる。
コレはクルマ6台の駐車スペースに相当します。
理想のピットを手に入れるのはいつになるやら・・・
さて、お話を戻して
最終工程の一歩手前の状態です。

肌調整のお陰で
少しはバランスが取れてきたディムラーです。

かなりの時間と度胸を要したCピラーも (^^)

そして、更に私を悩ませたがココ!!
給油口付近
バフの大きさが作業の邪魔となる。
しかし、これ以上小さなバフでは外周速度が稼げないので
本当に使い物になるのか???
今後当店における課題の一つなのです。
※同一のコンパウンドを使い 同一のバフでは、その速度と掛けられる圧力で切り込み量が決まります。

作業前

そして、作業途中

ここで大いに悩みます。
コレが このディムラーの塗装の限界なのか?
まだ切り込んで大丈夫なのか?
塗膜の厚さを測ることは出来ます。
膜厚計と言う 使い物にならない計測器がありますので計ることは容易です。
※膜圧計を否定しているのではなく当店では使えない事を指します。
そこで計られる塗装の厚みは鉄板からの厚みなので
今回このレーシンググリーンは何とクリアが乗せられているので
そのクリアの厚みだけを計ることは当然出来ない。
もしも、再塗装の際に
基本に忠実にソリッド塗装を施していてくれたらならば
私の悩みは、遥かに軽減されていたでしょう。
勝負できる厚みも稼げるから (^^)
しかし、クリアを吹かれた事で
私はクリア層と向かい合うことに。
跳ね馬がクリアソリッドなんてものを使い始めなければ・・・
思わず愚痴りそうになる。
塗装屋さんも安易にクリアソリッドを使う時代
本質 見失っていませんか? 大丈夫?
このクリアの厚み
自分の目で見た感覚だけが頼りです。
作業者の感と目だけ
どこまでやるか・・・
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