博物館では 御座いません No,3
ナンバープレート取り付け用のステーを取り外して
まずはココを研きます。
ナンバー付いたら みがけないから (^^)

190SLのエンブレムの右下側です。
左上に エンブレムの端 見えますでしょ~!
ズバリ言うと 塗りが下手過ぎる。

こんな環境で 作業を始めます。
言い訳できないクルマですから
見えなかったでは済まされない。

何処まで切り込んでよいものか?
塗装の厚みは 在るのか?
切れない仕上げ用に近いコンパウンドで
切れるウールバフで 研き込みます。
正直 怖い!!!
ビビッて この辺りで オーナー様に言い訳する方が
本当は楽なんですが
コレでは 自分自身が納得できない。

コレならば オーナー様にもご納得いただけるだろうと言うレベルが見えてきた。

190SLの右下です。
上の写真と比較していただけると お判りいただけるかと

欲しかった写り込みと光沢
艶を得られる事が出来ました。
下手な塗りですが、厚塗りしていた事が有難い!

作業前

作業後

みがきと言う作業は常に
始めは手探りでの作業となります。
特に今回は 薄紙をはがすように
少しずつ 微細に変化して行く肌を確認しながら
慎重に作業を進める。
写真では 見えずらいのですが
ナンバーの取り付け位置は 一段窪んでいます。
そして、其の両脇の塗装の肌が強過ぎる。


たったコレだけ
ナンバープレート周囲だけで 丸1日の時間を費やして
求めるべき肌を取り戻しました。
フツーのオーナー様ならば ぶん殴られるほどの時間を費やして
求める次元に到達。
そこまでして何が得られるのか?
純粋に美しいクルマであって貰いたい。
その思いだけで オーナー様と私は
リスク と 費用 を覚悟で作業を進めなければなりません。
移動手段の道具としてのクルマならば
全く持って無用の世界です。
極普通の方ならば、理解不能な異次元の模索が
この段階から始まりました。
1960年式の 50年以上前に生産されたクルマを
現代のクルマと同等に走らせ
尚且つ、美しいクルマに仕上げる。
目標は、気が遠くなるほど高いです。
博物館に飾られてる 綺麗だと言われるクルマではなく。
乗り回す事の出来るクルマが目標なのです。
今後 整備を経て
入庫する時には 研きに邪魔 バンパー エンブレム 灯火器類を取り外して
全体を研く時が再度 訪れるはずです。
その時、地雷を踏まない様にしたいものです。
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