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クルマの状態により ヤルべきことが異なる

 

W124 E500 リミテッド  サファイアブラック ( saphire black metalllic : 009)

今年の3月にこのおクルマのオーナー様のお兄様のE60を研かせていただいたご縁で

今回作業をさせていただきました。



このクルマの前オーナーはお兄さんと言うこともあり

「クルマに関しては、兄が色々アドバイスをくれるので、私は乗るだけです」

そんな言葉からもご兄弟の仲のよさをうかがい知れる。



さて、そんなオーナーさんのお言葉どおり

やや疲れ始めた外装を

新車時に近づけるためのリセット作業のご紹介を


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まずは、いつもの デントマイスターのMDRの守谷さん の登場です。

一度上の色が変わっている部分をクリックして

ブログを見ていただければお判りのとおり

礼儀正しく、律儀な方です。

ブログの始まりは 必ず! 絶対に!! 「こんにちは」です (^^



※ 私とは大違いですが、逢えば話し込んでしまい作業がはかどらない。。。


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人の手が、指先が触れただけでも傷が入るほど柔らかい塗装もありますので

研く前に、デント作業を行えば、その仕上がりは完全なものになります。


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いつもながら見事な仕上がりです!!

デントの看板を掲げている店も多いですが

その腕前は様々です。

どれほど経験しているか?

どれほど難しい作業をこなしてきたか?




これだけでメシを喰っていけるほどの腕前は、ホント感心させられます。


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ココからは私の作業です。


まずは1周して 塗装状態のチェックを行います。




ルーフサイドに、ルーフキャリアの跡がくっきり!!


これを消すのは問題なし。


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トランクパネルは、かなりの引きづりキズが見受けられ

イオンデポジットの生じています。


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Cピラーは、艶も光沢も失って、ボヤけています。


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どうにも天井だけは、怪しげなダメージの受け方をしていました。


この光沢の無さ

異常です!



イオンデポジッドだけの仕業ではないような・・・


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よくよく見てみると

通常では考えられないほどの劣化を見せています。


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1発目の切り込みの途中の状態。

どうしようもないコーティングをされた結果がこれです。



塗装を研く前に

古くなり、劣化の極地に達した古くて役に立たない

しかも、分厚いコーティング層を剥がす作業となります。





このコーティングをされたのは、ご兄弟の前のファーストオーナー様ではないかと推測されます。

運手席ドアの内側に古いシールが貼られていましたので。。。




塗装上に、分厚いコーティングを施せば

磨き作業などいらない。




水やクリア層が乗ったようになり、見かけはキレイになりすが

本質ではないはず。



劣化速度も速ければ

重ね塗りされると、光沢を失う事にもなる。


だから、市販されてヒットしているアレもお控えされた方が賢明かと。


P1040357-206_20080814083644.jpg



垢のようにボロボロ出てきます。

コンパウンドが樹脂成分と絡み

研き手の私の腕も 樹脂の粘りが生じるポリッシャーの反動に負けないようにと  力技の世界です。




バフにも、摩擦熱で樹脂がこびり付き

切れないバフとなる。



ルーフ1面で3枚のバフを交換、使用して

ようやく古い被膜を剥がすこととなりました。


P1040360-206_20080814083659.jpg



1行程目ですが

明らかに本質に近ずいているのが見て取れるはずです。


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4行程を経て、完成したのがコレです。


P1040974-206_20080814083737.jpg



キズだらけだったトランクも

ルーフの仕上がりに合わせて光沢を出す。


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飛ばすと どうしても飛び石でキズだらけになるボンネットは

塗替え履歴あり。



塗替えされた部分はどうしても肌の具合や艶が異なるのですが

出来る限りあわせるように仕上る。



先にご紹介した イプシロンやE63Tとは異なる技術を要求された仕事ですが

その変化は、ブログでお伝えするには

その変化を用意に見ていただけたかと思います。



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オーナー様は、車を見るなり

大いに喜んで下さった。


この仕事させていただいて、ありがたいと思うときです。



E500





しかし、みがき屋としては手の出せない領域があります。




この錆 今後長くお乗りいただくには心配でなりません。


P1040976-206_20080814083838.jpg



クリアが垂れているならば

私の手でも修正できますが

下色が垂れていたのでは、手に負えません。


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みがき屋が出来ることは

現在 汚れたり・劣化した塗装を

研いたり、磨いたりして

新車当時のコンディションに戻す事。





そんなリセット作業ですが

素材が不具合を含んでいると

手に負えなくなります。





極上を求められる際には

事前の打合せをシッカリとさせていただくためのお時間を下さい。





一般的にキレイなクルマをご用命頂ける際には

私の持つバランス感覚で仕上させていただいております。

(価格表記載の作業)







P.S 昨日の記事で、竹箸のお話をさせていだきましたが、通常の割り箸では
   腰がなく、水分を含むと直ぐ使い物にならなくなる為です。
   ささら電車も同じ理由ですかね (^^











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本物のみがき と ポリマー加工 車内清掃
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プロフィール

田村 隆司

Author:田村 隆司
東京の江戸川区にある
車みがきのプロショップ 
Grade-UPの店主の
作業とドライブと諸々の
日記で御座います。

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