カンと経験の店です (^^)
下の2枚の写真をよ~く見比べてください。
そう! 間違い探しのように (^^


これが ”肌調整” です。
左側のパネルをもう一度見比べていただければお判りいただけるかと・・・
塗装 乾燥工程において塗料が均一に縮まらないため
”ゆず肌” が生じます。
このゆず肌の違うパネル隣接したら見苦しいのです。
このリアバンパーは酷かった!!
写真が同じ角度で撮れていないのでゴメンナサイです。

上の写真では塗装がデコボコしています。
これがゆず肌。
今回の車両では再塗装されたと思われるパネルの肌がどうにもならないほど
ケーシー高峰 (古っ!!) か ブラックマヨネーズの太っていない方か・・・
それくらいブツブツ。

言葉で肌調整 簡単ですが・・・
オーナーさんと打ち合わせの中で
作業を行う私に完全の信頼と万一の事故の再の処理について取り決めておかねば出来ない作業です。
なぜ? と言われそうなのでご説明いたしますと
塗料の厚みは誰も判らないから!! なのです。
塗膜厚計はありますが(現在の当店には無い、必要も無い!)
それで計測できるのは鉄板やFRPなどの基材からの厚み
再塗装されている場合、完全に下地を出して塗りなおしている例は稀ですから
新車時の塗料と再塗装時の境目が出てしまったら・・・ アウト!!!
全ては作業を請け負う私の「カン」に頼った作業です。
どこまで切り込むか・・・
作業をしながら決めて行きます。
こんな真剣勝負のとき電話は無視させていただいています。 ご勘弁ください。
フロントバンパーとボンネットフード
肌が違いすぎるのが良くお判りいただけると思います。

慎重に、慎重を重ね切り込み
出来るだけ近い状態に仕上げてゆきます。

Aピラー これは肌調整ではなく
キズ取りです。
現オーナーさんが付けた物ではなく
前のオーナーさんの扱いが見えてくる。
洗車機に入れていたようです。

研けばこの通り (^^

ヘアースクラッチ一つ無い素晴らしい「みがき」を行うディテーリングショップがあります。
しかし、私はそのような仕上げにはあまり興味が無いのです。(本音を言っちゃった!)
何故ならば、クルマは走ってナンボのもの。
そう! 無傷なんて 一瞬の 泡沫(うたかた)の 幻想に過ぎない。
それ以上にいつまでも美しいと思わせ 見せてくれるのは
塗装の平滑性を求めた作業ではないかと思う。
艶と光沢
よく使われる言葉ですが
その意味合いはほとんど正確には理解されていないのではないだろうか・・・
このブログ読んでいただいている方はかなりご理解頂いていると思うですが
今一度、ご自身で
艶と光沢 とは?
自問自答していただき答えを考えてみてください。
この答えが正確であるかの論議は無用な事をまず記しておきます。
艶 【gloss】 光沢を持たせる事で落ち着きと華やかさを持ち合わせるもの
光沢 【shine】 光輝いているもの
このように理解しています。
例えば、塗の重箱
これは素晴らしい艶と光沢を備えています。
その表面はなだらかで素晴らしい写り込みがありますよね~
スワロフスキーを貼り付けたものは
光沢は放ちますが、艶など無縁の存在となります。
私 Grade-UPが求めているものは
艶であり、塗装の平滑性なのです。
1回の洗車でキズが生じる事を必然とし
それでも尚美しく見える車。
それは3~5m以上離れて見た時に
見事に周囲の景色が写り込むパネルなのです。
このレベルが達成できた時には
多少のヘアースクラッチなど気にならないはずです。
実用車として最高レベルの塗装状態だと・・・
Grade-UPとはこんな店です。

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