W113 Sport Leicht (シュポルト・ライヒト) №,2
このW113当然古いクルマであり
その上、クロ!!
私自身が私を試すような気持ちで作業に取り掛かります。
ファーストカット 全てはここで決まるので
使うべきコンパウンドとバフを選んで・・・
お客様からどんなコンパウンドを使えばよいかと質問されることがありますが
どの程度の深さのキズを消したいのか
そして、そのクルマの塗装コンディションがどれ位のものか・・・
それが判らない限り、何の返答も出来ないが現実です。
あわせて、コンパウンドだけが磨きに重要な要素と決め付けないで下さい。
バフとの相性が極めて重要なのです。
右側が磨いた部分
中央部分に境目があり
左側が入庫時のコンディションです。

真上から撮影してみると
真っ黒になっている右側がヘアースクラッチが消された状態。
左側が白ボケていますでしょ~
この白ボケの原因がヘアースクラッチ。
では、ヘアースクラッチが生じる原因は?
洗車、ワックス掛け、毛ばたきをかける際に塗装面を擦ることで生じます。
塗装とは、実にデリケートなものです。

コレは右フロントフェンダー
擦られる方向に細かい線キズ(ヘアースクラッチ)が生じているのが確認いただけるかと思います。

ヘアースクラッチを取り除くことで
白ボケ感が無くなり
ピタリと落ち着いた雰囲気を取り戻します。

この年代の車は、実に複雑な曲線を描いているのが特徴です。
ほとんど全ての面が湾曲しています。
この事は、バフを当てる際
バフのエッジに最新を注意を必要とします。
現在の塗装と異なり、非常に柔らかい塗装。
そんな塗装にエッジを当てたら当然・・・
クルマを傷つけることになってしまうのです。
凸面では、バフがあたらないb所も生じる。
凹面では、バフのエッジが気になる。
通常の電動ポリッシャーでは大きすぎる箇所はミニポリッシャーを使って作業を進めます。

リアフェンダーのトップ部分の盛り上がりご覧いただければ
何故トランクパネルを開けて養生して作業したかもご理解いただけるかと (^^

フロントフェンダーも同じです。

給油口とナンバープレートの間
このW113で最も気を使った箇所の一つです。
キズは多いし
塗装のコンディションは、決してベストな状態とは言えない。
そこに来て、ポリッシャーを当てる際に周囲が邪魔になり動きに制限が、、、

何とかここまで (^^

あせらず、細心の注意の上で作業を進めれば
本来の黒の持ち味を取り戻してくれました。

徐々に美しさを取り戻してゆく姿を眺めていられるのは、作業を進める私の特権です (^^//


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