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コンパウンドの使い方&みがき屋オヤジの御託

  



今年1月に外装の仕上げを頼まれたW126 560SELです。

そして、2月下旬にご連絡を頂き

クレームとなった。。。




私は、神業を持つ職人でもなく、また、超一流の職人でもなく

まだまだ自称二流の発展途上のみがき職人ですので

当然ミスを犯すこともあります。

近日中に手直しの為お伺いしますと言う事で・・・・・




そして、震災

アレだコレだと長引いてしまったのですが

ようやく手直しを終えたご報告です。




水洗いを終えて・・・

???

オカシイ。。。



P1110894-734.jpg



このクルマのオーナーさんの扱いではない。

断言できる!!



もう一台のクルマも私の手で仕上げさせていただき

それから何年経つのか・・・

そのもう一台のクルマのコンディションを私は知っている。

当然、ご自宅の保管状態、そして、クルマの扱い方も




ここまで劣悪な扱いの痕跡は何故?

水洗い後のクルマを前にして悩む事となる。



P1110896-734.jpg



あえて、読者の方々にお伝えすると

これはクレームではない!


P1110898-734.jpg


じっくりと眺めていると

ボンネットに私の磨き方ではない磨きの痕跡が・・・




下の写真のボンネットのプレスラインに残るみがき跡がムラのように見ていただけるかと思います。




相当荒いコンパウンドが使われた跡です。

しかも、生殺しの状態での使用。



P1110901-734.jpg


コンパウンド クルマを磨く? 研く? みがく? 為の研磨剤だと言う事は読者賢者の皆様はご存知のはず。

しかし、その扱い方は殆んど知られていない。



荒いだとか 細かのだとか、アレだコレだと素人説明しているサイトは腐るほどあるが

本当のコンパウンドの使い方を説明しているサイトは殆んど見かけることは無いので

あえてこの場で書くと

使うコンパウンドの性能を100%引き出そうとするならば

コンパウンドの粒子が潰れ切るまで研磨しなければ

必ず中途半端な仕上げとなる。



液体でもペーストタイプでも同じ事。

粗目、極超微粒子でも同じ事。



コンパウンドの初期性能は切削力

そして、粒子が潰れて来ると光沢が上がり始める。

その後、コンパウンドが乾燥して粉体となるまでポリッシヤーを回さなければ光沢が上がらず

本当の研磨作業とはならない。

切削力が無くなってからがコンパウンドの真価が出るのです。

どんな粗いコンパウンドでも粒子のツブが極限まで粉々になるまで磨き込まないと

コンパウンドが通った傷が激しく残り上の写真のようになる。



そして、コンパウンドの選択を間違えて

仕上げを行っても下の写真のようにヘアースクラッチが残る!



明らかにド素人の作業跡がボンネットに残されている。

そして、水洗いのいい加減さでイオンデポジットが生じている。


P1110902-734.jpg



コレが1行程目のみがきを半分行った状態。

モヤモヤとしているのは、さまぁ~ずではなく

粉々となったコンパウンドが粉体となっている状態です。


P1110908-734.jpg


この時点でもスクラッチの生じ方は・・・・・

フラッシュ撮影してもこの程度

先の状態がいかに粗いコンパウンドをいい加減に扱っていたかの違いを見ていただけるかと


P1110918-734.jpg



この作業をクルマ1周するだけで最低でも2時間は掛かります。



P1110913-734.jpg



そして、必要な段階を経て(順次目の細かいコンパウンドを使用して)

仕上がりとなります。


P1110936-734.jpg


フラッシュを焚いて写してみる。


P1110938-734.jpg



クルマがキレイか否か?

それはその人の要求レベルによって大きく異なるのです。



それは日本人ならば食べているはずのお米でも

日頃から本当に美味しいお米を口にしている方と

安いお米を常食としている方では

求めるモノが異なっている。



魚でも、養殖と天然モノの違い。



お腹を満たすためだけならば、

牛丼チェーン店でも有難い価格で満腹感を得られます。(駅の立ち食いうどんも大好き!!)

しかし、贅沢な食事には、そこには無い 異なる楽しみがあるのと同じなのです。




それを理解し得ない方は心が貧しいとしか言えないのではないだろうか?




逸れてしまった話を戻し

クルマをみがく上で、作業者がどれほどの眼力があるかによって

その作業の仕上がりは大きく左右されると考えます。

何よりも バランス感覚が大事!!

どんなに平面が美しくなってもフチの水垢やモールのくすみがあっては台無しです。

そして、大切なのは、オーナー様の眼力との真剣勝負!!

求められているのはどのレベルか・・・

これが最も難しいかも (^^/



作業者がどれほど苦労して作業に当たっても

その苦労話を説いても

判断されるのは結果としてある作業後のクルマの出来如何なのです。



素人が屋外でどんなに頑張っても

我々のようなプロの作業環境とは異なる環境では

みがきは行ってもその仕上がりは比較にはなりません。



風の舞うところでの作業など、プロでは考えられない。

一定の照明下以外での作業などありえないのです。



同様に、中古車店の店頭で行っているポリッシャーを持っての作業など

クルマに致命的ダメージを与えている作業としか見えない。



P1110934-734.jpg



私が求めたいものは、本質のクルマの美しさ。

ゴテゴテ塗りたくってもクルマはキレイになどならない!!

素肌美人が理想です。





今回の560SEL 私がみがいた後に車検で中古車販売店に入庫

全ての原因はコレでした。。。 (^^)











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田村 隆司

Author:田村 隆司
東京の江戸川区にある
車みがきのプロショップ 
Grade-UPの店主の
作業とドライブと諸々の
日記で御座います。

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